2005年5月23日月曜日

レイアウトの見直し

薔薇に夢中になるあまり、最近「庭の全体バランス」をちょっと考えていなかったとやや反省。。。と言うよりも、バランスを取りたくてもどの草木も「赤ちゃん」ばかりで、レイアウトもヘッタクレも無く、置いた所で「まったくもって様にならない」状況が、去年だったのだ。ふと、パーゴラの奥に目をやると「シンボルツリー」のつもりで置いたオリーブが、周囲を取り囲む「薔薇の鉢」にすっかり気圧されて存在すら忘れられそうにたたずんでいる。可哀想に、、オリーブそのものは順調に大きくなっていて、去年は30cm程度だった苗木が、大きな鉢にそれなりに納まっているのだが、何しろ、周りの薔薇の勢いが良いので、目立たず損をしている。

「これは何とかしなくては」と思いついたのが、最初の写真のようなレイアウト。敷地入り口付近に、「目隠し」の役目でニッチがあるのだが、その裏側(家の居間から見える位置)に外構の施工が完了した記念として、家族みんなの手形をつけた所がある。このプレートの脇にアクセントでオリーブを置いたら、非常に良くハマッた。乾いた「南欧風」という所だろうか。

この手形にはちょっとしたエピソードがある。みんなが押し終わった後、署名・日付を入れる段になって、外構デザイナーさんから非常に関心された。「奥さん、粘土板に文字を書くのお上手ですねぇ。」

何をしたかと言うと、生乾きのモルタルの上に、釘で文字を入れたのだが、私は紙に書くように「びゅ!」と釘先を引っ張らず、少しづつ切っ先を押し付けて「点」を結ぶように書いていたのだ。こうすると、モルタルのカスが、釘で作った溝の周囲に汚く盛り上がる事が無く、仕上がりが綺麗になる。どこかで教わった訳では無いのだが、「たぶん、そうなるだろうなぁ」と思ってやってみたら妙に関心された。しかも、同氏の顔はお世辞でなく真顔で「今度から、お客さんにはこうやるといいって教えてあげます。今までの中で一番綺麗に書けてますよ。」とまで言ってくれた。そんなにまで言われて、非常に恐縮してしまったのだが、先日1年ぶりに尋ねてくれた時に「僕、あれから手形を押してサインしてもらう時は必ず、奥さんの方法でやるといいですよって説明してるんですよ!」と嬉しくなる事を言ってくれた。

1年経ってもそんな風に覚えてくれているのは本当に嬉しい事だ。もし、私が縄文時代に生まれていたら、「壷装飾の名人」と言われていたかも知れない!(笑)


1 件のコメント:

yuka さんのコメント...

とっても素敵なコーナーですね。
プレートのアイデアも素敵。
正真正銘、自分達の家って感じよね。

プレートに文字を書く技。
これもデザイナーならではよね。
うんうん。頷けた(^o^)