2005年4月28日木曜日

チューリップよ楽しませてくれてありがとう!

娘の入学式の前後にぽつりぽつりと咲き出したチューリップは、ここ数週間どんどん咲き続けてとうとう終盤にさしかかった。時期を少し違えていくつかの種類を植えておいたから、週変わりで花壇の様子が変わり本当に目を楽しませてくれた。チューリップは私の原風景の中にあるのかも知れない。

実家にある私の幼い頃のアルバムに、母が借家の玄関前に植えたチューリップの写真がある。1歳くらいの私が、珍しそうにこの花に手を突っ込んでいる所や、満開のチューリップの中でスリーピングチェアで昼寝をしている(父がふざけて寝ている私をそっと花壇に置いたのだろう)所など、それから少し成長した私がこのアルバムを眺めるたびに「いいなぁ」と思った花壇なのである。園芸好きの母は、その後何故かチューリップを育てる事は無く、団地住まいの時は「ゼラニューム」や「セントポーリア」、今の一軒家に引っ越したら「薔薇」に夢中になってしまい、チューリップは時々植えている程度である。

やはり、幼い頃に刷り込まれた記憶とは非常に強いのだろう。初めて庭を持った時、何も出来なくても「チューリップ」だけは植えようと決心していた。あの懐かしい花壇を再現したかったのだろうと思う。御陰で、入居してから丸一年経過してやっと、念願の「チューリップ花壇」を手に入れた訳だが、、この後が悩ましい。

どの園芸本や園芸サイトを見ても「チューリップは次の年の為に球根を育てても花が咲かない」と書いてある。病気を持っていたら、芽吹きすら期待出来ないし、地植えにした場合は、同じ場所で連作してはいけないらしいのだ。う〜んもっと調べて勉強しておけば良かった。

結局、今植わっている花壇は、宿根草のジャーマンアイリスや、エキナセアを植えて、残りは薔薇の鉢をディスプレイする事にした。掘り上げた球根を捨ててしまうのはあまりに可愛そうなので、畑の隅にでも植え替えをしてちょっと様子を見てみようかと思い始めているのだ。


0 件のコメント: